2010年05月30日

農政転換期の波に乗るコメリ

新潟に本社をもつ上場企業コメリ。北関東のキャンプ場でよく見かけたり、仕事関係で少し関わることもあったので興味があったが、最新の日経ビジネスで最近の快進撃の状況がつかめた。農政の静かな動きにポイントがあったのか。

これまでの農政について端的に書かれている部分を抜粋すると‥(全農やJAなどに象徴される日本の農政は)「競争原理の働かない中で、決して安くない価格で農機や肥料を販売し、農業金融で借金漬けにする。加えて、集荷・販売という「出口」を握られているから、農家は身動きがとれない。この結束が農業団体を政権与党の集票マシンとして機能させてきたものの正体だった」

そこに異業種の農業参入やSPA化が始まり、農家のJA離れも始まってきている。コメリは「小さすぎて誰も拾おうとしなかった市場を見出して開拓してきた。その愚直な取り組みが、農政の転換期に、結果として農業支援という新しい意味を持ち始めた」のだ。

農家のサプライチェーンを把握して、細かなところまで気配りをしてきた戦略が、ここにきて「攻めの農業」というポジションで際立ってきたということなのだろう。営業戦略的には、私たちもいろいろと学ぶべきことがありそうだ。
posted by 4430516 at 21:29| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とか雑誌とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月21日

iPhoneの使えるアイデアプロセッサ

遅ればせながら、2009年のベストアプリだったらしいMANDAL ARTに少し熱中している。最近Version2.2になってから触っているのだが、これは、さすがによくできたツールだ、通勤時間、アイデアを考える新しい手段ができたといってもいいだろう。

基本的な考え方として、断片を構造化していくという考え方は、普通のツリー型のアイデアプロセッサと変わらないのだが、そのツリーをiPhoneの画面で実現した発想そのものがすばらしい。なるほど、センターにテーマを置いて、そこから8つのボックスを埋めていくというのは、できるだけMECEに考えようとする力を最大限に引き出してくれる。

視覚的にも、バランスをとろうと「アフォード力」動きだすのかもしれない。iPadでブレストなどに使ってみるのもいいだろう。いろいろ試してみて、成果がでるようなら、まわりのみんなにも勧めたい。
posted by 4430516 at 00:45| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 触発する道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月20日

劇団・本谷有希子「甘え」

甘え.jpg
作・演出:本谷有希子/出演:小池栄子、水橋研二、安藤玉恵、広岡由里子、大河内 浩/於:青山円形劇場

観ました。小池栄子さんってデカっ!(背丈が)とか思いつつ、E2席、一番前で。今回は、いつもの自意識過剰路線から離れた作品という意味ではよかったけど、何かしっくりこなかった。泣きも笑いも、驚きもなかった。なんでだろう。あっけなく、6,000円消費也。パンフを買うと後悔しそうなので、やめました。

夜這いをモチーフにしているとはいえ、頭でっかちな処女と行動派のエロな人同士の、価値観のないものねだり(ちょっと強引な書き方だが)という、ありがちな内容ではあった。とはいえ、いつもの本谷作品の品質は維持している。俳優陣も、それぞれ個性派で、いい役者をキャスティングしている。他のキャストもいるだろうが、このメンバーでつくる世界観もありだ。

考えてみたが、どうもしっくり来ないのは、演出なのでは?と感じてきた。これまでの本谷芝居の舞台は、新劇よろしくリアリティのある美術が備わっていたが。今回は、ほぼ「素」である。(これまでと比べてという意味では)見た目にも抽象度はかなり高い。そこで繰り広げられる本谷の抽象的な話は、何かメリハリのない、ぼんやりした印象を与えてしまったのかなぁ‥

そこで気になるのは、小池栄子さんの演技だ。この感じ、演劇研究部にいる上手な先輩だ。観られるのだけど、頑張って演技しちゃっている風が、どうにもこの「素」の風景に溶け込めていない気がする。小池、大河内の掛け合いは、他のメンバーが絡み合うシーンとは違う殺気のようなものを演出しているのかもしれないが、とはいえ、その「殺気」にエッジが立っているとはいえない。

よくわからないから、もう1回観てみよう‥という気にもなれないな。何でだろう。しかし、何で俺の好きな吉本菜穂子でてないの?「小池−大河内」と「水橋−安藤」の世界を、メリハリをつけてつなぐげるのは、広岡由里子ではなく、吉本じゃないだろうか。やはり。
posted by 4430516 at 20:43| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月17日

iPhone産経新聞は、なかなか◎

産経新聞のiPhoneアプリをインストールしてみたが、通勤の際に必ず読むようになった。もっとも、すべての記事を隅々まで読むことはないし、社会ニュースなどは、ネットのほうが早かったりするので、ほとんど知っていたりもするが、論説や見識者の投稿、独自のルポなどは、関心があれば、ひと通り目を通す。ポイントは、
●拾い読みがしやすい。
●必要なところだけ拡大する。
●縦書きなので、スピーディに読める。
というあたりだろうか。スマートフォンならではのスムースな縮拡機能にも助けられている。これに、記事カット機能やストック機能などがあると、それなりのお金をだしても良い。

産経の記事そのものやコンテンツボリューム的には、もうちょっと何とかして欲しいという思いもあるが、新聞がこれだけコンパクトになると、いつも読んでいる新聞をこの形にしてもらいたいと思う。通勤電車の中で、iPadを片手にするのは、ちょっと手が疲れるだろうから、この利用法は、iPhoneならではになるかな。
posted by 4430516 at 12:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とか雑誌とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロは聞かない

理髪店に行くと、4月〜入ったばかりの新人さんが一生懸命シャンプーしてくれたりする。一連の動作のなかで、こんな質問をうける。
●首は苦しくないですか?
●首は痛くないですか?
●お湯加減は大丈夫ですか?
●かゆいところはありませんか?
●流し足りないところはありませんか?
●耳に、水は入っていませんか?
‥などなど。これを、最初のシャンプーとカット後のシャンプーの2回とも言われると、いくら新人さんとはいえ、ちょっと辟易する。

僕らのようなコンサルタントやプランナーなどが、こんなことを言い始めたら、クライアントはなんというだろうか?しかし、似たようなことを言ってしまう人は結構いる。意図的なコミュニケーションとして、いくつか質問があるのは、良いだろうが、度が過ぎると逆に心配になる。

プロなら、一度の作業で相手の気持ちを察しなければならない。つまり、「自律的に学習する」」というプロそのものの定義を思い起こす必要がある。過度な質問をマニュアル化することは、顧客の印象を悪くするだけでなく、その人の学習機会も失うことにもなる。
posted by 4430516 at 11:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月16日

人間工学に運動学を取り入れた椅子

wikhahn[on].jpg
wikhahnの[on]という椅子は、人の傾きにあわせて椅子が反応するという、これまでの人間工学とは違う視点で作られた新しいタイプのチェア。先日、お会いした家具屋さんに教えていただいた。

日頃、Webサイトの設計をしていても感じるが、ユーザビリティも大事なのだが、そこに訪れるユーザーの状態・状況にあわせていかなければ意味がない。そういう意味で、「動的」視点がチェアにも取り込まれたのは、非常に興味深い。
posted by 4430516 at 03:09| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 触発する道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

結局、好きかどうかでしょ?

先日の孫さんと佐々木さんの対談Ust、TLがめちゃ早くて、つぶやくのを躊躇してしまった。しかし、最後孫さんが「日本が好きで、自分が生まれた国を愛することが、なぜ恥ずかしいんだ。自分が愛するこの国の為に、何か少しでも貢献したい。どこにためらう理由があるんだ」とおっしゃられたのは、ちょっとガツンとやられたな。

「好きから」すべては始まる。そこには何のしがらみもない。たとえば、新規事業を行う場合でも、その商品が好きなのか?会社が好きなのか?そういうことをやっている自分が好きなのか?何でもいいかもしれないが、やはり好きじゃなきゃダメなんだ。そうじゃないと、建設的な議論はまったく出来ない。

今日もあるツールの開発についてクライアントに青写真を提示したところ、すぐコストについて質問がでた。これはダメだなと即断して、一緒に開発するのをやめた。その人たちは、関心があるとは言っていても、本質的にそれが好きではないのだ。やはり、すぐに効果や売り上げやコストの話になるのは面白くない。

ギリギリまで手弁当でやってやろう!くらいの意気込みがあれば、自然と開発費用もついてくるものだ。好きこそものの上手なれとはうまくいったものだが、技術取得だけではなく、ビジネス全般にも言えることだ。本当に好きなことができているのなら、少しくらい会社がイヤでも、転職はしないほうがいいだろうな。逆にどうしても好きなことができない環境なら、転職すればいいし。

仕事とプライベートをまったく別に考える人もいるけど‥‥その割り切りは、事情はいろいろとあるだろうが、個人的にはちょっと悲しい気がする。
posted by 4430516 at 02:46| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月15日

30代前半のスキル向上

今週は、30代前半の経営者仲間と食事をする機会が数回あった。みなさんアグレッシブに活動されているが、役職に関係なく、1個人のビジネスマンとしてみた場合は、「仕事にも充分慣れてきたので、次のスキルアップステージに行きたい」という感じだった。10年くらい同じ仕事を続けていると、確かに次の強みを見つけに行きたくなる。そういう場合、みんなどうしているのだろう。

ビジネスがらみでいえば、会社が用意してくれた研修や自分自身で見つけてきたビジネススクールやセミナーなどを受けるというのが多いかもしれないが、それは多分現在の仕事の延長線上でしかなく、本質的なスキル向上に結びつかないのではないかと思う。この年代の本質的なスキル向上というのは、それまでやってきた仕事を一度別の「メガネ」で見ることと、その結果から次の仕事を生み出すという大きなうねりを伴う必要があると思う。

これまでやってきたビジネスとは違う環境にまず自分を置くこと。リスクとお金も必要になるだろうが、その分得られることも大きい。そういう意味で、社会人大学院というのは、とても有効に活用できるのだと思う。もちろん、ビジネススクール的に活用するだけだと、大した糧は得られないので、ビジネスとは別の視点を論文計画書でしっかり形にしてから行きたい。

では、40代からのスキルアップは何に求めよう?味わったことのないような、大きな環境転換が必要なのかもしれないな。ちょっと模索中。
posted by 4430516 at 11:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コンセプチャルな視点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月09日

ブレストをする前に準備しておきたいこと

どんな職場でもブレーンストーミングをすることがよくあると思うが、基本的なルールはさておき、何をブレストするのかというあたりがみえていないで、ブレストを設定されることが多いのではなかろうか。設定する人が、とにかく何をしたらいいのかわからないので、「ブレストをしましょう」みたいなことになっている。

まず、ブレストは、議論をする場でもなく、何かの承認を得る場でもない。つまり、何かできているものに対して良し悪しの判断をつける場ではない。あくまでも、アイデアを拡散的に抽出するような場であるということを肝に銘じておきたい。たとえるなら、航空ショーで、いろいろな飛行機がたくさん飛び立っていくような場になるのだろう。

であれば、アイデアという名の飛行機が飛び立てる滑走路を用意しておくのが、ブレストを設定する側の最低のマナーである。どんな観客のために、どんなテーマで、どのくらいのスピードで、どの方向に飛び立たせたいのか?みたいな、基本的な方針が必要になる。

この方針を用意しないで、ブレストを設定するのは、大きな問題である。ちなみに、方針はブレストで考えられるものではなく、個人もしくは会議でロジカルに考えられる類のものだ。よって、方針があまりにも独りよがりで、主観的すぎるというのも問題である。主観的ということばでくくれるかわからないが、常識にとらわれすぎているのも問題だろう。

たとえば「クライアントがコーポレートサイトをつくりたいといっていたから、ブランドの醸成が今回のテーマになる」みたいなことを方針にしてしまったりする。コーポレートサイトを作ることが目的であればいいのだが、制作が目的になるというのは、コンペ以外あまり考えられないし、コーポレートサイト=ブランド醸成みたいな単純な公式で物事をみてしまうのも危険だ。

ブレストをする前には、こういった方針をできるだけロジカルに明確にしておくことが大事であるし、できればブレストするその場ではなく、前もって情報共有されているのが望ましい。ただし、意図的に方針をさらに深く検討するがために、ブレストを実施する場合もある。これから、折を見てブレストに関するエントリーをしてみたい。

posted by 4430516 at 02:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事ノウハウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

怒りは敵と思え。

怒りは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、
負くること知らざれば害その身に至る。
己を責めても人を責めるな。
及ばざるは過ぎたるより勝れり。

徳川家康のことば、もう一度自分に言い聞かせてみよう。相手の気持ちも見えてくるはずだ。
posted by 4430516 at 22:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月07日

目的意識をもった人材を採用するには‥

若手社員が何年かキャリアを積み中堅社員になると、ようやくまわりも認めてくるというのが、普通の会社かもしれない。「あいつも、○年目だし、そろそろこんなことをさせてみよう」というのは、経年がキャリアを積んだという視点に基づくものだろう。しかし、ベンチャー企業はそんなことを言ってられない。経年なんてほど社の歴史はないし、そんな悠長な考えではつぶれてしまう。その人が、若かろうが年をとっていようが、目的をもってやり遂げる志向性と意思があるかがとても重要だと思う。

先日の私のエントリーとは主旨が異なるが、目的をもっている人には、どんどんその機会を与えるのもコーチ(上司)の役割だろう。そして、失敗しても失敗そのものに評価をしない。しかし、難しいのは、そういった目的意識の高い人材を集めることだ。この不景気、特に守りの思考に走る若者たちの中から、ベンチャーに飛び込める人がどのくらいいるのだろう?それより何よりまず、集められるほどの魅力が自分たちにあるのか?そして本当にターゲットは若者なのか?いや日本人なのか?
posted by 4430516 at 22:29| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コンセプチャルな視点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月05日

目的を与えて欲しいときもある

会社を辞めようかといろいろ思い悩んでから、会社を立ち上げたりしているうちに2年近くが過ぎ、その間ちょっとハマっていたゴルフは、クラブすら握らなかった。この連休、思い切って打ちっ放しに行ってみたら、思った以上にひどくなくて、ひとまず安心。

たまに室内で素振りしたりしていたのがよかったのかなと思いつつ、一番頼りになったのは、自分がとっていた手書きのメモである。一時期、スウィングのレッスンに通っていたので、そのときのコーチにいろいろ指摘いただいたことを、メモしていた。ゴルフ漫画や教本などで、「そういう言い方はわかりやすな」と思ったところを破き、スクラップしていたのも、さっと読み返すと、ポイントがよみがえってくる。

こうして、1人の人を信じつつ、いろいろな情報を加えていくと、その人が言いたかったことが、じわじわと分かってくる。ゴルフクラブの「操作」から、「行為」、そして「行動」に変わる瞬間が訪れる。しかし、これはあくまでも基礎力の部分でしかなく、応用していくには、新たに目的を立てて改善し続けなければならないのだが‥

応用していくための目的を何にしたらいいのか、実はよくわからなかったりする。実践を重ねると、そのあたりのモヤモヤが晴れてくるのだが、いまはまたコースに出る前の感じに少し逆戻り。コーチというのは(ある一時期だけかもしれないが)目的のつくり方や見つけ方を教えてくれるという意味で重要なのだろう。
posted by 4430516 at 20:44| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ゴルフネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

セレンディピティを、インキュベートできるか?


「ひらめき力」の育て方―だれも思いつかない、だからビッグビジネスになる

「ひらめき力」の育て方―だれも思いつかない、だからビッグビジネスになる

  • 作者: 大嶋 光昭
  • 出版社/メーカー: 亜紀書房
  • 発売日: 2010/01/29
  • メディア: 単行本



学術的ではなく「現場的」アプローチで、アイデア創造について述べられている良書である。創造的な仕事をする人には、よい刺激になるだろう。本書での重要なキーワードは「LINK力」だが、このLINK力の正体は、ここではあまり明らかにされていない。

LINK力とは、換言すれば、セレンディピティ(wiki→:何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す)のことだろう。

セレンディピティは、日ごろの努力の積み重ねでしか生まれてこないのかもしれないが、そのインキュベートの仕方を私は考えている。まず、セレンディピティの素養をもった人がいるはずだが、それはどんな人なのか?そして、どんな方法をもってすれば、その能力は発芽し、磨かれていくのか?いま最も関心がある。

それをシステム的に解決できるのではないかと、ここ1年以上ぼんやり考えてきた。インターネットにおけるレコメンドエンジンをいろいろ試すなかで、さらに統合的、いやもっと違ったアプローチが必要なんだということを最近感じている。何か試せる機会をいただけそうなので、真剣にトライアルしてみたい。
posted by 4430516 at 20:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とか雑誌とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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