2010年07月29日

プランナーがいないわけ(その2)

外的要因だけではなく、実は自らプランナーになりたい人が少ないというのもあるかもしれない。なりたいと手を挙げるのは、一番向いてなさそうな人が多く、潜在能力を秘めた人は、実は避けたがる職種ではないかと、経験的に感じている。

本来的に能力がありそうな人ほど、謙虚なのか自分の計画があるのか、よくわからないが、まずインターネットの世界を知らなくては‥とか、ものが作れなくては‥みたいなことで、最初は「手に職を」という発想で仕事を選ぼうとする人が多い気がする。

いや、まずプランナーをやってみたらいいのだ。最初に全体を考えるところをやってみて、それから「部分」にもどって仕事をし、またプランニングに戻るという手もある。そのほうが、効率的に視野が広がるのではないか?まず、何でも抵抗せずに詰め込む。それが本来プランナーに適した能力ではなかったか?

こうして、目先ばかりを優先してしまう企業の戦略と、スタッフ自身も目に見えるわかりやすいスキルが欲しいという希望があいまって、なかなかプランナーは育たないのかもしれない。偽物はいっぱいいるが、骨太のプロのプランナーには、あまりお目にかかれないのが残念だ。
posted by 4430516 at 09:50| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月27日

プランナーがいないわけ

提案力やプランニング力が弱い企業は、人材の配置について再考する必要があるのではないか?社員に、粘り強さがある人材を見つけると、難しいお客さまや火を噴いた案件などにアサインしてしまうことが多いのではないか?

粘り強さをもっている人の中には、多くの割合で思考の粘り強さをもった人材がいるのに、その部分はあえて見ずに、目先の案件にアサインする。ルーチンワークをこなすことに対しての粘り強さがある人なら、そのアサインは成功するかもしれない。

しかし、思考の粘着性をもった人は、そこで悶々とした日々を過ごすことになろう。経験のある人は、そういった環境の中でも、前向きな改善策を提示し、自分に対しても満足できる仕事を生み出せるだろうが、経験の浅い人たちは、潜在能力があるにも関わらず、その場を改善する方法が見つけられず、結局辞表ということにもなる。

そうやって企業は、自社のプランナー候補の能力を自らの手で葬っている。プランナーがいないとか、提案力がないというのは、多分そういう人材の使い方をしているのではないか?粘り強い思考能力を持つ人、かつ若手は、まずプランニングの世界におき、そこから適正を見つけてもらうというのが、企業にとってはるかに有益ではないだろうか?
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2010年07月18日

システム屋思考

システムの人たちといろいろ付き合ってきたが、ようやく違和感がどこにあるのかがわかってきた。いや、よく仕事をさせていただくシステムの人たちには、違和感を感じない。それは、デザイナーも一緒で、違和感を感じるデザイナーとそうでない人がいるのだ。

違和感を感じる人たちの考えを仮に「システム屋思考」と名づけてみる。システム屋思考のポイントは、この2つに集約されるのではないかと思う。
●なんでもできることを前提に話をする。
●しかし、実際にやってみようというときには、こうしなければできないという、できない理由をたくさん言う。

こうすればできますよ。こんなこともできますよね。それなら、こことここをこうすればいいのに‥とか言いつつ、これが決まらないとダメですね。これは、ここが無理だから難しいですよ。要件きまらないとなんとも言えないですね〜。では、その要件を決めるための予算は?と聞くと「えーそんなにするの?」みたいな話になりがち。

システム屋思考は、つまり自分で条件をつけて、こうならこんなことができるということが、自律的にできない。さらに、相手の想いなどを「こうかもしれない」という仮説を基に考えることができない。条件こそアイデアの源なのに、条件をつけないで、言われたことを形にすればいいと思っている。

それじゃ、といって逆のシステム屋思考になる人もいる。相手の意図などを鑑みずに、条件を自分勝手にガチガチに定めてしまう人だ。なぜここに存在するのかよくわからない身勝手な条件だらけで、何かを生み出そうとする。条件を旨く活用するこが難しいのだろう。

何でもできるということをベースにして、こういった両極端さが、マーケティング側のスタッフをイライラさせるのではないか?条件の上手な設定、条件を楽しむこと‥システム屋思考に欠けているこういった議論を、もう少し深めていったほうが良いかもしれぬ。
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2010年07月17日

ちいさな集大成

あーしんど。ローンチ前はこんなもんだったっけ。2ヶ月ノンストップ。おかげで会社のブログも個人ブログもなんも更新してないわ、本も読んでないわ、飲みにも行けないわ‥で、ストレスたまるのは誰も同じだろうけど。

いまやっている仕事は、よくよく考えるとここ数年の仕事から得たノウハウの集大成だったりする。自分の整理のためにもメモしておこう。今回のワークは
1)市場調査、競合他社調査
2)クライアント企業のケイパビリティチェック
3)マーケティング戦略策定、しくみ策定
4)クライアント各部署の調整
といった戦略フェーズの仕事を半年くらいやって‥
5)Webでの集客施策、バナーやテキストなどの各種Web広告の制作
6)Webサイト3つ立ち上げ
7)紙カタログ類の制作
8)メール配信設計とメールマガジン20本制作
9)マニュアル制作
10)その他もろもろ
といった制作を半年やって‥
みたいな1年以上のプロジェクトだったりする。もちろん、パートナーの方々のお力添えがあってのことだが、基本的に戦略策定と企画と設計、ライティングはすべてひとりでやっちゃったので、疲労感もそれなり。広告と紙カタログとWebサイト、メール、マニュアルとマーケティング施策に欠かせないツールは一気に体験できたこともあって、いろいろ改めて見えてきたこともある(この仕事で、因縁のパートナーとの出会いがあったのが大きいが‥)

6年前に辞めた会社にいまでも在籍していたら、ノウハウ的にここまでできなかっただろうと思うし、昨年までいた会社に在籍していたとしても、ここまでやるとなると、予算的に対応しきれなかった。というよりも、そんなものやらなくてもいいという状況にあったはず。でも、やっぱりマーケティングを戦略から具体的活動に落とし込むのは、Webだけのノウハウだけではダメだし、かといってシステム的な理解がなければ、スムースにつなげないのも事実。このバランス感覚をもつマーケティングとITをつなげる人材をしっかり育てていかないといけないんだろうなと改めて感じている。まさに、いまがそのあたりの過渡期なんだろうね。

自分たちの会社のミッションはそこにあるわけだが、今年はスキル系の整理をするので、来年くらいからそういったビジネス教育プログラムの中で自分のスキルを伸ばしたい人を採用したいと思っている。もちろんビジネスを主体にして、マーケターを育成するのだが、面白い人に会えるといいな。
posted by 4430516 at 13:40| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月03日

学会の発表がまったく面白くない件

ダイレクトマーケティング学会の全国大会に行ってきたが、年をおうごとにますますつまらなくなっている。発表内容の中に社会人の修士論文比率が多いというのも理由のひとつだろうが、正直どれもお粗末すぎて話しにならない。うちの会社のメンバーも連れて行ったが、正直こんなんで、よく論文とか言っているなぁ‥という感じだったようだ。確かに、我々のビジネスの現場で議論しているものの方が、よほど刺激的でアグレッシブだ。

ビジネスパーソンが(社会人)大学院に行って勉強したことを、所属する会社の名前で発表するから、なおさらたちが悪い。こちらは、その企業の取り組みなどを期待していくが、実際はアカデミックな手法に溺れてしまった(または使いこなせない)人の、一般論に終始してしまっている。もっと自分の職場のことを活かせばいいのに。

逆に、ビジネスパーソンが自分のプロジェクト案件を通じて得たことを発表する場合は、アカデミックな場での発表になれていないせいか、聴講する人が知りたいことや、確からしさの裏づけなどを無視して、経験則に走ってしまい、講評する教授たちとまったく話がかみ合わない場合もある。

発表者は、本気でこれが面白いと思ってやってるんだろうか?なんで、実証実験するまえの仮説で、たくさん想定できそうなことをあらかじめ考えていないのだろうか?‥と、ちょっとあきれた。ビジネスパーソンとアカデミックな人たちの知的交流の場って、もっとワクワクするんじゃなかったっけ?

とはいえ、この学会のためにいうと、この手の報告会よりも個別に行われる定例会(先端のビジネスの現場がわかる)は、なかなか面白いです。
posted by 4430516 at 15:46| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | いわゆる日記の類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月01日

Webにも潜在ニーズの掘りおこしが本気で求められる

仕組みを考えるのが私の日々の仕事の中心になっているが、集中的に制作という仕事もすることもある。このバランス感は、どちらをやるにしても重要だと思っている。いま、仕組みそのものも、システムも、Webも、紙も‥と、すべて一貫しておこなう大掛かりなプロジェクトを動かしているが、1案件で同時に複数のWebのデザイナーや紙のデザイナーなどと打ち合わせをしていると、それぞれの媒体の長所や欠けているものがわかってくる。特に自分たちでコントロールしているとなおさらだ。

同じことを訴求したり、コンテンツの素材が共通だったとしても、2つの媒体によって表現方法違いが見えてくる。それをデザイナーと言語化していく作業は楽しい。今日も、紙のデザイナーからある家電メーカーや通販の大判カタログなどを見せられて、Webと紙のデザインの違いを議論できたのは面白かった。紙のデザイナーは、Webの人たちと仕事をすることも多いらしいが、まだそのあたりの議論にはたどり着かず、お互い何がうまくコミュニケーションできないのか?わからないとおっしゃっていた。

私たちの会社のメンバーはWebしか経験のない人ばかりなので、そういった場に同席してもらったり、実際に紙の制作作業をしてもらうと、他の媒体とWebの違いが見えてくるようだ。さらに進んで、あたらしいWebのあり方もコンセプチャルに考えられるようになるといいと思う。そう、スマートフォンのワクワク感をともなったユーザビリティは、紙とWebの両方の本質がわからないと、いけないのではないかと思っている。いや、それは単にミクロとマクロの両方を同時に1画面で体感できるスマートフォンというメディア特性もさることながら、Webが得意とする顕在ニーズだけでなく、紙が得意とする潜在ニーズも同時に対応できるということも意味している。

仕組みを考える上では、確かにソーシャルメディアなどは重要ファクターであることは間違いないが、これからさらに重要になるのは、潜在需要拡大のためのコンテンツとそのWebにおける表現、さらに測定ということになるように思う。
posted by 4430516 at 01:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事に関すること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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