2011年05月29日

成長が信じられる人材か否か

ペリエの和田さんがご自身の本を紹介する記事で「部下を育てるためには、部下が成長することを信じて〜(以下略)」という趣旨のことを書いていたが、「成長することを信じられる人材が否か」というのはかなり重要だと思う。繰り返しになるが、その人を信じるというものではなく「成長」を信じる。こういう人を探すのは難しいと思う。

「成長」ということを私なりに解釈すると、あれこれ能書きを言わずまずは学び、型をどんどん吸収できる謙虚さと、逆に目的をしっかり納得できるまで理解しようとする好奇心、そしてその目的に向かって、焦らずもがむしゃらに走れる忍耐力、といったものが兼ね備わっていることが重要だと思う。

本来、この3つを兼ね備えているかどうか?を調べるのが、入社面談や試験の目的だろう。過去の経歴や、華々しい人脈が採用基準として大事な業界もあるだろうが、そんなのはおまけではないだろうか?新卒、中途問わず、やはり成長し続ける志向をもつ人こそ、貴重な人材だ。そうであれば、雇用側はそういった力を開花できるような環境を責任をもって用意しなければならない。

もっとも、部下だけではないだろうと思う。上司・同僚・部下関係なく、互いの成長を信じられる人たちと働けるというのは、やはり生き生きとした、幸せな職場ではないだろうか?
posted by 4430516 at 21:44| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月26日

私の最初の師匠

社会人になる前、「仕事の構え」を肌で学んだ人がいる。新宿のショットバーの雇われ店長だったその人は、余裕の笑みの中にも鋭い眼力をもっており、眼で人を使えるようなオーラをもっていた。「ただモノじゃない」と勘でわかったつもりになったが、彼が地元でバーを開くために引っ越すときに訪問した部屋を見たときには、案外普通の生活をしていたのに少しはぐらかされた。

彼からは、実際のところカクテルの作り方すらまともに教わった記憶はない。ただ、脇にいるだけで人生の酸いも甘いも知ってるような眼をするので、「いろいろ盗まなければ‥」と思い、必死に真似をした記憶がある。バーでの歩き方や待ちの姿勢、腰を痛めない立ち方、お客さまへの話しかけ方、お酒の注ぎ方から出し方、見送り方、注意の仕方‥などなど。いま思えば、仕事に対する姿勢は、彼から学んだのかもしれない。学生という無責任な身分の中で、それなりに背伸びした。

ふと思い出して、彼が開いているというバー(新庄市 OLDNEW)を検索してみたところ、Webサイトはあったようだが閉鎖されている。2chの地元版で訊ねてみたところ、まだ営業しているという情報があった。喜んだのもつかの間、その店の常連さんだったある方のblogをみると3年前に体調を崩されて閉店したとのこと。残念極まりない。私のことは多分覚えていらっしゃらないかもしれないが、もう一度彼の酒を飲みたかった。彼は、接客業を生業にする職業人として、本物だった。

語らず態度で真似させる。私は、いま彼のような強い存在感でリーダーシップを発揮できているだろうか?
posted by 4430516 at 01:39| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月22日

インプットの強要

昨年来、週末の長風呂が習慣になった。長くて1日4時間、平均して2時間程度、土日とも入る。風呂では、もっぱら読みためた新聞、週刊誌、仕事に関する本(マーケ系、ネット系、社会学系)とそれにまつわる、科学書などを読む。スマホなどを持ち込むと、本は投げ捨て、ネットのニュースやゴシップ記事を読んで、ぼーっと湯につかってしまう愚かな私。なので、スマホやiPadなどは持ち込まないようにしている。

活字との戦いは睡魔との戦いなので、長ったらしい本の前説などは読み飛ばし、本質だけ見つけるという行動にでる。なので、全部だらだら読まず、重要なところだけ付箋を貼り、メモをする。新聞は、重要なものは手でちぎり、風呂から上がってすぐに会社のブログにアップする。タイトルなどに惹かれたが残念だったという本もある一方、重要なヒントを得ることが多い。

積読してしまう癖をなくすためにやってみたが、結構得られる効果は高い。決してお風呂でリラックスできないけど、自分自身に無理やりインプットする機会を持たないと、わくわくすることはできないので、これも仕事のうちでしょうか。余談ですが、企画書はどちらかというと車中決められた時間に書くほうが良い。風呂の中だと、体が熱くなって思考の粘りがきかなくなる。
posted by 4430516 at 17:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事ノウハウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月21日

論文が書けない学生(加筆)

私たちの会社の採用試験の一番のハードルは、最初の論文。正直なところ履歴書はどうにでも「化けさせる」ことが可能なので、最初は、論文がしっかり書けるかどうかを見ることにしている。しかし、課題を与えただけでは、なかなか「これぞ」というものに出会えないようだ。せめて「論文の書き方」くらい読んでから書いて欲しいなぁというレベルが、ほとんどなので、巷で「ゆとり世代」と言われているとはいえ、ちょっと残念である。

みなさん論文というと、堅苦しく書きたがる。抽象的なことばや机上の空論をひねくり回すようになる。学生さんや既卒の方には、基本的に、
●最初に仮説を書いて、それを自分の経験で立証する。
●最初に自分の経験を書いて、そこから何らかの仮説を導きだす。
というところを求めているのだが‥おまけに、タイトルも味気ない‥文章量が足りない‥ネットから言葉の定義をコピペして並べる‥

普段は、ケータイメールくらいしか書いていないのでしょうか。言葉で自分の考えをまとめて、アウトプットする経験が決定的に不足しているのでしょうか。荒削りだけど「これぞ!」というものを書く人に会いたいものです。
posted by 4430516 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月20日

困った学校の先生

子供の部活動の中学校の担当教諭(女史)。「1日でも休んだから、レギュラーを外す」とか「私のいうことが効けないなら○○だ」みたいなことを言う人らしく、ちょっと自分の指導力に自信がない教師なのかなと思ってたら、最近、部員を集めてこんなふうなことを言ったそうだ。
「次の練習試合は、○○県になるので交通費がかかるから、背の小さい人は小学生料金で行ったらどうかしら」
これを聞いた親御さんは大騒ぎである。犯罪をすすめるのも問題だが、すすめた本人は子供たちと電車で移動するのではなく、自家用車で行くときた。万が一子供が、その通りにしたとしても、自分は「知らなかった」「冗談で言った」などと言えば済むかもしれない。いい加減な教師だなと思う。

こういう公務員は、自分の仕事のミッションがなんなのか?本質的に誰にお金をもらって生計を立てているのかわかっていない。子供相手だから、気がゆるむというのでは、教師は務まらない。普段は威張り散らすくせに、問題がおきたら自分のせいじゃないとか言う、この教師と似たようなのが、某電力会社や通信会社とかに多いけど、これって自分で金を稼いでいるということが感じられないからなのかな?

もうちょっと、謙虚にしたらどうだろう。
posted by 4430516 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | いわゆる日記の類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

仕事ができる人は、途中でもアウトプットを出す

このブログはTwitter連動しているので、ポジティブなタイトルにしたけど、日々思うのは「仕事ができない人と言われている人は、言い訳つけてアウトプットを出さない」人である。

期限が定められていたり、周りがすごく気にしていることなのに、「まだ、まとまっていないから‥」「細かな部分が正しいかどうかわからないから‥」「こういう風にまとめろと言われたので、その通りにしようとするとまとまらないから‥」みたいなことを言って、なかなかアウトプットを見せない。期限が来ると「こんな感じにしかならなかった」「言われたことが、実は理解できていなかった」「(期限いっぱい使って)とりあえず自分なりの方法でやってみた」と、言い訳がましくアウトプットを見せる。

得てして、こういう人は期限ぎりぎりでそういう「ズレたもの」を出してくるが、あとは言い訳に終始するので、お引き取り願うしかない。外部のパートナー企業の人なら、今後付き合わなければいいのだが、社員とかだと困るよね。とはいえ、どこにでもこの手の人は多い。

不足しているのは、大胆に言えば、仮説力だ。それと相手とすり合わせて仕事をしていくという、いわゆる仮説を検証していくための、こまめなコミュニケーションに欠ける。(まあ極端な人はいて、「こまめ」度合いがひどいと考えもので、こまめすぎて大局を見失う。こういう人はそもそもプランナーには向いていない)。逆に言えば、できる人は、その能力が長けている。相手が「1」言ったことに対して、いくつもの仮説的アウトプットを投げてくる(その場でなくてもよい)。

アウトプットはいわゆる納品物でなくていい。本来的な使い方と意味がかわるかもしれないが、スループットということで、プレアウトプットをどんどん出していくという癖をつけるのが、学習法だ。そういう意味で典型的なのは、手書きで議論するということ。(このブログにはいつも書いているけど‥)パワポの資料=アウトプットと考える輩が多いが、それは納品物としてのアウトプットである。もっとディスカッションペーパーを多くつくろうよ。口先だけのディスカッションなんて、しょせん居酒屋での情報交換にすぎないよ。
posted by 4430516 at 20:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事ノウハウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月14日

フリーミアムには、理由がある

「無料で提案をして欲しい」というオファーは相変わらずだ。もちろん、お受けする場合とお受けしない場合がある。まず、基準としては、その企業が直接お金をだす企業(いわゆるエンドクライアント)であるかどうかだ。そしてキーマンであること、やる気があること‥なども重要な要素だが、まずエンドクライアントであれば、基本的にお話はしっかりお聞きしたいところだ。

厄介なのは「仕事が取れたら、ちゃんとお支払するので、無料で提案をして欲しい」という代理店である。ここでいう代理店とは、広告代理店のことだけを指しているのではなく、すべてのtoB会社になる。ほぼ100%このオファーは断ることにしている。自社の提案リソースがないところを外部化するということで、すでにコストは発生しているのに、そこにコスト意識を持たないということは、それだけリスクをもって仕事をしていないということに他ならず、つまり本気で受注しようと思っていないのだ。

それなのに、なぜお付き合いする必要があるのだろうか?と思うが、逆に代理店の担当者は「なぜ、お付き合いしてくれないのだろうか?」と感じるらしい(確かに、自分も若い頃そう思っていた)。言われたことはないが「何を高飛車な。二度と声をかけない」なんて態度をされることもある。

でも、しょうがないのです。こちらも商売なので、極端な話1円でもリスクをとって仕事をしない人たちとは、やはりご一緒できないのです(もちろんお金ではなく、時間でもいいのですが)。これは、わかっていただきたいなぁ‥と切に願う。フリーミアムも、どこかで儲けられるから、もしくは何らかのナレッジがたまるから存在する営業スタイルである。そのどちらもが期待できないのであれば、無理にお付き合いをしてもはじまらないのだから。

もっとも、そう言えるくらい日々、自分たちも常に指名していただけるよう、能力に磨きをかけていかなければならないのだ。それは、私たちのリスクの取り方の一つである。
posted by 4430516 at 05:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の構え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月06日

コンセプトについて考えます。宣言。

1年間を通じて、コンセプトについて考えてみます。これまで企業研修で取り組んできたり、雑誌などに投稿してきた内容とは、違う切り口で考えみます。事務所のブログを通じて、あーでもない、こーでもないと、考えてみます。コンセプトをつくるうえで、必要なノウハウを体系化するための「お砂場」としてブログを使ってみたいと考えています。まぁ、考えてばかりでもダメですので、最近書いたプランのラフスケッチをアップロードしてみました。↓(プランの全体像を1枚にして、手書きでまとめるというのは、好きなんです)

スタッフ・コラム
http://www.thinkjam.co.jp/discovery/column/

継続してアップデートしていきますので、ご関心のある方は、ぜひお立ち寄りください。更新情報は、事務所のTwitterやFacebookでもアナウンスしていきます。
posted by 4430516 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コンセプチャルな視点 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月05日

さえずり言語起源論を学ぶ

言葉はなぜ生まれたのか [単行本] / 岡ノ谷 一夫 (著); 石森 愛彦 (イラスト); 文藝春秋 (刊)

人は、なぜ言葉を操れるのだろう?という質問に答えてくれる(たぶん、子供向けの)本。まだ仮説レベルだとしながらも、さえずり言語起源論がわかりやすく解説されている。そのロジックは、さておき「言葉の4つの条件とその条件を満たす力」は、重要なのでメモしておきたい。

言葉の4つの条件を満たす力を
ヒト以外にどんな動物が持っているかの例

1)すぐに真似できる
→呼吸を止めることができる力。その力がある生物しか対応できない。
※オウム、ハチドリ、クジラ

2)音と意味が対応している
→発声することがその状況に即しているだけでなく、
いまいる状態ではないことも発声できる。
※テグーは、その状況に即した17種類の発声しかできない。

3)文法がある
→エレメント(たとえば、あいうえお)とチャンク(エレメントの塊)を持ち
規則性をもって活用できる力。またその規則性を読み取る力。
※ジュウシマツ

4)社会関係の中で使い分けられる
→階級社会を持ち、高い階級のものと低いものとで使い分けができる力
※ハダカデバネズミ
posted by 4430516 at 22:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とか雑誌とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

伊上勝評伝

仮面ライダー・仮面の忍者赤影・隠密剣士・・・ 伊上勝評伝 昭和ヒーロー像を作った男 [単行本(ソフトカバー)] / 井上 敏樹, 竹中 清 (著); 徳間書店 (刊)

新しいプロジェクトでの調べものもかねて、GWに読んでみた。伊上(いがみ)勝さんは長坂秀佳さんらと並び、1960年代〜70年代に活躍した特撮ヒーローものの脚本家である。伊上さんの脚本リストをみると、私はそのほとんどの作品をTVで見ていたことに驚く。私が生まれる前の作品では、怪傑ハリマオ、仮面の忍者赤影、光速エスパー、ジャイアントロボ‥よく見ていた作品では、仮面ライダー、仮面ライダーV3、ロボット刑事、人造人間キカイダー、イナズマン、超人バロム・1、忍者キャプター、勇者ライディーン、アクマイザー3、超人ビビューン、大鉄人17、宇宙からのメッセージ銀河対戦(‥と書いているだけでも楽しくなってしまう‥)などなど。

オンタイムでみていただけでなく、ここ10年くらいの間で、DVDを大人買いして観たものや、レンタル店や友人から借りたりして感じるのは、この時代の作品は、私のものの考え方にも大きく影響を与えているのではないかということだ。この本の「伊上さんの脚本スタイルは、紙芝居だった」という記述を読んで、なるほどと思った。「余計なことは書かない」というスタイルで、アクションという一番盛り上がる部分を目立たせるための導線に過ぎないプロットの書き方は、コンセプトを生み出したり、伝えていく作業にとても近しい。何気に私がマーケティングのシナリオを書く際には、伊上さんや長坂さんのフレームワークから得ていることも多いのではないかと、思うところがある。

一時代を築いた伊上勝さんについての記録はこれまでほとんどなかったため、ファンの私にはそこそこ楽しく読めたが、もっとも価値のあるのは、息子さんであり同じ脚本家になった井上敏樹さんの父親の回顧録だろう。その中でも、私の最も関心のあったものが、彼の60年代のヒーローに対するヒーロー論を語ることで、伊上さんの限界を論じているところだ。伊上さんの脚本は、人間を描けなかったところで詰まってしまったという。曰く‥

助けた者とかかわりを持たない―これが理想のヒーローの姿だとするなら、キャラクターづけをしない方がいい。もしヒーローに個性を持たせたならドラマ的には助けてもらった方は、それを理解しなければならなくなる。そして理解するためには交流を持つことになってしまう。理想のヒーローではなくなるのである。昔のヒーローが大体同じようなキャラクターなのはこういう理由による。父はこの原型の信奉者だった。だから人間を書く必要がなかったのだ。

なるほど。確かに、昭和のヒーローはみな似たり寄ったりだ。ちなみに、息子さんは仮面ライダーアギトと555の2作品のほとんどを書いている。伊上さんが創り上げた昭和の仮面ライダーとは全く異なり、ヒーローが助けている者たちと同じ土俵の中で生きている新しいヒーローたちだ。この2作品も私はとても好きである。実は、これからはじめるプロジェクトもこういったヒーローたちに関わること。大変そうだが、とてもわくわくする。
posted by 4430516 at 21:31| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本とか雑誌とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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