2010年05月20日

劇団・本谷有希子「甘え」

甘え.jpg
作・演出:本谷有希子/出演:小池栄子、水橋研二、安藤玉恵、広岡由里子、大河内 浩/於:青山円形劇場

観ました。小池栄子さんってデカっ!(背丈が)とか思いつつ、E2席、一番前で。今回は、いつもの自意識過剰路線から離れた作品という意味ではよかったけど、何かしっくりこなかった。泣きも笑いも、驚きもなかった。なんでだろう。あっけなく、6,000円消費也。パンフを買うと後悔しそうなので、やめました。

夜這いをモチーフにしているとはいえ、頭でっかちな処女と行動派のエロな人同士の、価値観のないものねだり(ちょっと強引な書き方だが)という、ありがちな内容ではあった。とはいえ、いつもの本谷作品の品質は維持している。俳優陣も、それぞれ個性派で、いい役者をキャスティングしている。他のキャストもいるだろうが、このメンバーでつくる世界観もありだ。

考えてみたが、どうもしっくり来ないのは、演出なのでは?と感じてきた。これまでの本谷芝居の舞台は、新劇よろしくリアリティのある美術が備わっていたが。今回は、ほぼ「素」である。(これまでと比べてという意味では)見た目にも抽象度はかなり高い。そこで繰り広げられる本谷の抽象的な話は、何かメリハリのない、ぼんやりした印象を与えてしまったのかなぁ‥

そこで気になるのは、小池栄子さんの演技だ。この感じ、演劇研究部にいる上手な先輩だ。観られるのだけど、頑張って演技しちゃっている風が、どうにもこの「素」の風景に溶け込めていない気がする。小池、大河内の掛け合いは、他のメンバーが絡み合うシーンとは違う殺気のようなものを演出しているのかもしれないが、とはいえ、その「殺気」にエッジが立っているとはいえない。

よくわからないから、もう1回観てみよう‥という気にもなれないな。何でだろう。しかし、何で俺の好きな吉本菜穂子でてないの?「小池−大河内」と「水橋−安藤」の世界を、メリハリをつけてつなぐげるのは、広岡由里子ではなく、吉本じゃないだろうか。やはり。
posted by 4430516 at 20:43| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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