2016年09月04日

浮標(ぶい)葛河思潮社第五回公演

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浮標(ぶい)葛河思潮社第五回公演
作:三好十郎 演出:長塚圭史
出演:田中哲司、原田夏希、佐藤直子、谷田歩、木下あかり、池谷のぶえ、山ア薫、柳下大、長塚圭史、中別府葵、菅原永二、深貝大輔(戯曲配役順)

世田谷パブリックシアター 9月3日(土)12時~の回を観た。葛河思潮社での浮標の公演は3回目だというが、今回観るまでタイトルすら知らずに、田中、池谷、長塚の名前を見て、とりあえず観ていこうと思ってチケットを購入。はじまる前に、4時間の芝居だと聞かされてビックリ。もう少し朝しっかり食べておけばよかったと思いながら、1幕目はしばらくお腹との格闘。全体の状況を理解するのにも時間がかかって、ちょっとストレスを抱えながら、ようやく2幕目。それぞれの間に休憩が10分あるが、3幕目は1時間30分の長さを感じさせなかった。

昔観た、転形劇場の「水の駅」の感覚が蘇るが、そこにシェークスピア劇のような形而上的な内容を具体的にとつとつと話し、いろいろ悩み狂うまどろっこしさがこの芝居の魅力かもしれない。テーマは、楽しくも苦しくも辛くとも、いまを活き活きと生きることが人生であり、来世などを期待した人生などないという、実に心に突き刺さる大人向けの芝居だった。脚本のまどろっこしさや、実は長塚自身がいちばん役者としていまひとつだな(w と思うところもあるが、良い役者をそろえてくれたと思う。途中、原田の表情で自然と涙がこぼれてしまった。独りで行っていれば、大泣きしていたかもしれない。
posted by 4430516 at 10:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月17日

NODA MAP「MIWA」ずるいな。泣けた。

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作・演出:野田秀樹
出演:宮沢りえ 瑛太 井上真央 小出恵介 浦井健治 青木さやか 池田成志 野田秀樹 古田新太

東京公演は、もうだいぶ後半だったようですが、「MIWA」を観た。これは、野田秀樹ずるいなぁ。美輪明宏のこと、いちおう明確にイメージできるからなぁ。存命の方だし、紅白で「ヨイトマケの唄」で感動したしなぁ。彼・彼女の半生もマスコミを通じてだけど、多少知っているつもりだしなぁ。だから感情移入もしやすく、泣けてくる。ベトナム戦争ものや学生運動ものよりも、はるかに泣ける。観客は、さすがに1万円近いチケットだからか、40代以上の大人が多かったけど、女性で泣いている人多かった。すぐ隣のおじさんは、3度あくびしていたけど。

とはいえ、そういうものを差し引いても、野田秀樹の演出は、最近ちょっと個人的にはいまいちだったけど、久しぶりに舞台としてとても完成度の高いものを魅せていただいた気がする。青木さやかは、どうも元第三舞台の山下をほうふつさせる素人さ(くさいという意味)はあるのだが‥役者も足を引っ張る人はいなかった。宮沢りえの発声が、どうも聞いていてつらくなるのは相変わらずだが、身体能力の差を古田新太と並んだ瞬間に見せつける。空から舞い降りてくるシーンなど、宮沢りえは、本当に舞い降りているように体を使っていた。

良かったよ。これは。
posted by 4430516 at 20:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月10日

小林靖子さん「進撃の巨人」やるの?

仮面ライダー電王、オーズなどでファンになった
特撮系脚本家の小林靖子さんが「進撃の巨人」とは!

なかなか、面白そう。
原作ではなんだかんだ言われた、絵がねー
格段に良くなっていて、期待できそう。

posted by 4430516 at 00:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月15日

NODA・MAP「エッグ」公演のみ売上5億2,400万円くらいですか?

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NODA・MAPの芝居『エッグ』を観に東京芸術劇場へ。まだ公演中ということでネタバレになるとまずいので、内容はさておき、役者陣は素晴らしかった。特に深津絵里の歌のうまさとチャーミングさに惹かれた。というか、終演まで深津絵里だと知らなかったのですが‥2時間10分時計も見ずに、しっかり集中して観られる芝居も珍しい。

難癖つけるとすれば、エンディングだなぁ。個人的には、これは「外しちゃった?」という感じでした。あのシーンに、この音楽かっ!あれだけ、昭和の演劇風テーマで来たのだから、最後もベタベタで良かったろうに‥と思って、劇場を後に。

さて、売上が気になったので(笑)、ちょっと雑に試算。今回完売&立ち見もでていたので
(座席数830+立ち見90)×単価9,500円=1公演あたり満席で874万円
それが60回×874万円=5億2,400万円
さすがに、これだけの役者とスタッフをそろえると、桁が違いますね。ちなみに小屋代は1日80万もっていかれてますが、(1日2回公演しているので1日の売上の10%未満でしょう)。これは、純粋な公演費で、パンフレット代、CD代、ここからDVDをつくり販売したり‥とまだまだ周辺で稼げますね。
posted by 4430516 at 20:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月30日

深呼吸する惑星

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第三舞台解散公演のチケットが取れたので、神奈川芸術劇場(KAAT)での公演に行く。この劇場、最近できたばかりじゃないですか。芸術監督は宮本亜門ですって。幸いに、ホテル施設や遊園地、ショッピングモールもあり、いい公演なら単なる箱モノでおわらないように思う。お金があればまた来ます!がんばれKAAT!

舞台をみて改めて思ったのは、鴻上さんの本はあらすじを描いていくと、おそろしくつまらないものなんだということ。惑星アルティアとか、地球防衛軍とか‥恥ずかしくて書けない。でも、舞台として成り立たせているのは、役者かもしれないが、もっとも重要なものは鴻上さんの手書きの「ごあいさつ」なんだろう。いままで、すべての公演で「ごあいさつ」を読んでから舞台を観ていたが、今回に限り、家に帰ってから読んでみた。

「ごあいさつ」は、芝居の見方を示していたのだった。と(たぶん昔も思ったと思うが)考える。「ごあいさつ」を読んでから芝居を見ると、いろいろ考えて興奮するのだが、逆だと面白くない。独立戦争って、そういう意味だったのね。もしかして幻覚は岩谷さん(第三舞台初期メンバーで惜しくもオートバイ事故で亡くなった名優)‥みたいな、ことがつながってくる。

それも個々人の解釈の問題だから、どれが正しいということでもないのだけれど、少しは鴻上戯曲の懐の深さが理解できる手助けになっているのは間違いないように思う。でも、それは邪道なんだろうな。と、この10年、いや「ビーヒアナウ」あたりから感じてきた。いちおう、第三舞台は見続けてはきたものの、少しずつ距離を置き始めたのは何が原因だったのだろう。それは、野田秀樹さんも同じかもしれない。そして、なぜ私はいま本谷有希子さんあたりを支持しているのか‥

よくわからないけど、いま本当の意味で斬新な感じの舞台が観たいよね。とにもかくにも、80年代その斬新さで演劇界を引っ張ってきた第三舞台に感謝します。お疲れ様でした。


鴻上尚史のごあいさつ―1981‐2004 [単行本] / 鴻上 尚史 (著); 角川書店 (刊)

そうそう!勝村さん、KAATの楽日に出たんですって!
なんだよー、観たかったよー
でも一番観たいのは、鴻上演出で岩谷・大高・小須田・勝村・筧の朝日だよ!
posted by 4430516 at 19:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月19日

経験してみることの大事さ

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私たちの会社には、年4回、ある目標を達成できたら、これまで経験したことのないことを全員でしてみようというしくみがある。人数が少ないから全員でできるのかもしれないので、しばらくしたら年1回になってしまうかもしれない。私は何回か観ているが、20代のスタッフは全員観たことがないとのことで、今回は「歌舞伎を観にいくこと」に決まった。

しかし、意外とチケットはとれないもので公演中の演目はすべて完売。翌月まで待って、発売当日とともに予約したが、あれよあれよという間に売り切れ。メインターゲットは高齢層だったり、富裕層だったりするわけだろうが、まだまだ根強いファンがいるんだ。確かにわかりやすくて、派手で、面白いもの。歌舞伎座が新しくなったら、もっと盛り上がるのだろう。

夜の部は、16時30分から21時まで、休憩は合計45分なので4時間弱の娯楽。圧倒的な色彩の舞台から、観客の雰囲気まで、この時間を経験するというのも、非常に貴重なことと思う。私も含めて古典の演目では寝てしまったけれども、インターネットで何でも経験したつもりになっているよりはいいんじゃないかな。

自分で行く機会がなければ、会社で場を提供するというのも企画の基礎力を高めてもらう上で、重要なのではないかと思う。次は何をやってみようか?
posted by 4430516 at 10:43| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月28日

妙な爽快感が戻ってきた

クレイジーハニー
作・演出 本谷有希子
出演 長澤まさみ/成河(ソンハ)/安藤玉恵/吉本菜穂子/リリー・フランキー/
中野麻衣/坂口辰平/太田信吾/札内幸太/池田 大/中 泰雅/北川 麗/鉢嶺杏奈/加藤 諒/清水葉月

個人的には、本谷有希子独特の「破滅美」を新しいシチュエーションで出してもらえたということで、とても満足できる脚本。長澤まさみ扮するケータイ小説作家のファンを囲む出版記念会(?)のトークショーの1日(夜〜始発まで)の出来事を濃厚に描きだしている。これまでの本谷有希子の作品の中でも、一度も上演時間中に時計を見ることがなく、一気に引き込まれた秀作ではないだろうか。

最近あった大学院時代の研究室のメンバーの集まりで、教授が「バフチンのカーニバル」について議論をされていらっしゃったが、この本谷作品こそカーニバル理論にふさわしいものだと、つくづく感じる。どうしようもない状況、精神的な破たん、それでも生き続けるために自分の無様な姿を笑い、そういった自分をさらに卑下し、でもまた笑う‥という、苦境を乗り越える鍵が、彼女の作風にはあると思う。

それにしても『クレイジーハニー』なんて、本谷作品のコンセプトのようなタイトルだ。他になかったのか?という気もしないでもないけど‥

はじめて長澤まさみという女優をまじまじと見たが、こんなに大柄でモデル体型だったとは全く知らなかった。初舞台とあってか、他の人がメインアクトしている中では、やや集中力を欠くところも感じられ、テンションの維持には少し課題が残るような印象も受けたが、やはり華がある。

最近いろいろな芝居に出ているリリー・フランキーのオカマは、はまり役。ワハハの梅ちゃんのような風貌に、美輪明宏のような感じで、安定した感じで観られた。成河、安藤玉恵、吉本菜穂子はいつものごとく。他の脇役陣は、すべてワークショップ・オーディションで選ばれたらしいが、リアリティがあり、良い人選をされたなと感じる。

posted by 4430516 at 02:53| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月20日

劇団・本谷有希子「甘え」

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作・演出:本谷有希子/出演:小池栄子、水橋研二、安藤玉恵、広岡由里子、大河内 浩/於:青山円形劇場

観ました。小池栄子さんってデカっ!(背丈が)とか思いつつ、E2席、一番前で。今回は、いつもの自意識過剰路線から離れた作品という意味ではよかったけど、何かしっくりこなかった。泣きも笑いも、驚きもなかった。なんでだろう。あっけなく、6,000円消費也。パンフを買うと後悔しそうなので、やめました。

夜這いをモチーフにしているとはいえ、頭でっかちな処女と行動派のエロな人同士の、価値観のないものねだり(ちょっと強引な書き方だが)という、ありがちな内容ではあった。とはいえ、いつもの本谷作品の品質は維持している。俳優陣も、それぞれ個性派で、いい役者をキャスティングしている。他のキャストもいるだろうが、このメンバーでつくる世界観もありだ。

考えてみたが、どうもしっくり来ないのは、演出なのでは?と感じてきた。これまでの本谷芝居の舞台は、新劇よろしくリアリティのある美術が備わっていたが。今回は、ほぼ「素」である。(これまでと比べてという意味では)見た目にも抽象度はかなり高い。そこで繰り広げられる本谷の抽象的な話は、何かメリハリのない、ぼんやりした印象を与えてしまったのかなぁ‥

そこで気になるのは、小池栄子さんの演技だ。この感じ、演劇研究部にいる上手な先輩だ。観られるのだけど、頑張って演技しちゃっている風が、どうにもこの「素」の風景に溶け込めていない気がする。小池、大河内の掛け合いは、他のメンバーが絡み合うシーンとは違う殺気のようなものを演出しているのかもしれないが、とはいえ、その「殺気」にエッジが立っているとはいえない。

よくわからないから、もう1回観てみよう‥という気にもなれないな。何でだろう。しかし、何で俺の好きな吉本菜穂子でてないの?「小池−大河内」と「水橋−安藤」の世界を、メリハリをつけてつなぐげるのは、広岡由里子ではなく、吉本じゃないだろうか。やはり。
posted by 4430516 at 20:43| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月27日

久々の金魚

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▲お決まりの金魚のコースター

大学院時代の姐さんたちを、六本木のギャルソン・ショーパブにご案内して、いつもの六本木・西麻布コースで軽く終電まで。金魚には数年ぶりに来たけど、泣きの内容とクライマックスは定番を揃えているようで、大体同じだ。

早いコースだったので人の入りは1/4程度。はとバスツアー客がいると、かなり盛り上がるのだが‥。ショーが終わってからダンサーたちと話ながらダラダラ飲むのも面白いのだが、それはまず会社を黒字化してから。

しかし、六本木は人が少なくなった。タクシーも、バブル期の混みようがウソのようだ。相変わらずお姉ちゃんたちは派手で、黒人が多い。でもここでちょっと遊んで、麻布や青山で濃い酒をディープな話しをしながら、飲むというのは、とても好き。
posted by 4430516 at 02:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

『来来来来来』を観た

劇団、本谷有希子
りょう/佐津川愛美/松永玲子 /羽鳥名美子/吉本菜穂子/木野花
@東京 下北沢 本多劇場

ちょっと仕事を早めに抜け出させてもらって、今回で、6回目となる本谷の舞台を観る。ここのところの作風が、どうも「腰抜けども〜」の“わがまま女”から抜け出せない感じで、本谷作品も食傷気味になっていたのだが、今回は2時間全く無駄なく、一気に観られた。本当に途中で時計を見なかった芝居は、久しぶりだ。

とはいえ、いってみれば、りょう演じる次男の嫁も“わがまま女”なのかもしれないが、松永玲子演じる長男の嫁のような“わがまま女”さばかりが目立ってきたこれまでの作品に比べると、グンと個性が広がった感じがする。言ってみれば、今回でてくる女性すべてが、“わがまま女”なのだ。母親、長男の嫁、次男の嫁、そして、その家の工場で働く近所の女性や女子高生‥。

ひとりのわがままが、別の人が大事だと感じている何かを侵食すると、侵食された人はそこから開放されるべく自分のわがままを、また別の人にぶつける‥そうやって、わがままが負の連鎖を生み出していく様を、刺激的に見せている作品なのかもしれない。特に、「自分が生きるためのよりどころ」を侵食されるかどうかで人が変わることを上手く描写している。

しかし、その負の連鎖を誰かが断ち切れるのだということも、最後に教えてくれたが、その代償もまた計り知れない。ひとりのわがままが、めぐりめぐって多くの人を巻き込む図は、国家規模でみれば戦争だろう。そこまでは、深読みかもしれないが、主人公のバリエーションを描き出すことで、新しい作風を生み出すだけでなく、私たちに訴えかける内容も変わってきた点は、非常に好感が持てる。

私がファンである吉本菜穂子も、出しゃばり過ぎず、目立ち過ぎず好ポジション。松永玲子は、ホントこんな悪っるい女性はハマリ役だ。ナイロンで観るよりも、充実している気がする。りょうや佐津川は舞台歴が浅いので、若干固さもあったが、柔軟性があって良かった。これは、観るべし!

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2009年05月02日

コルデオを観る

コルテオ.jpgシルク・ドゥ・ソレイユ『コルデオ』

演目のコルデオとは行進、シルク・ドゥ・ソレイユは太陽のサーカスの意味。シルク・ドゥ・ソレイユの活動は1980年代半ばからおこなっているのに、私が知ったのは、恥ずかしながら、ビジネス書のブルーオーシャン戦略だったから、ほんの4〜5年前だ。もちろん、サルティンバンコなどの演目だけは知っていたが、それがシルク・ドゥ・ソレイユの公演であることは知らなかった。演目をブランディングしていく戦略をとっていたのだろう。

ショーそのものは、類まれなフィジカルな表現はいうまでもなく、ショーとしての完成度も高いものだったがこれといった感動はなく、「すごいなぁ」と圧倒されて帰ってきた。すごいしか言えないのも恥ずかしいが、この手のものは物語性はないので、立ち止まってみるほどの興奮があるかないかだけなので、致し方ない。

経営をはじめてみたせいか、私としては、これだけ複数の人が難易度の高い技をこなすためのタイミングの取得、維持などの方法を解明したいと思った。一人ひとりの技術力はもちろん、このチームワークをつくりだすものはなんだろう?とても関心の高いテーマだ。
posted by 4430516 at 17:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月05日

小劇場のケレン味たっぷり

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劇団桟敷童子『黄金の猿』
作:サジキドウジ 演出:東憲司 美術:塵芥 於:ベニサンピット

有人の奥さんの薦めで、桟敷童子を知る。かなり面白いという話だったので、早速ネットで探してみたら、ちょうど公演が目前。チケットを劇団に予約した。ベニサンピットがもう残り少ないといううわさも聞いていたので、これは行っておかねばと思い切った次第。

災害でもあったらどうしようというくらいに、客席はスシ詰め状態。脚を伸ばすスペースすらなく、エコノミー症候群になる人がいないか心配だった。キャストは、あまり見たことがない人だが、家でググッたりしたら、山本圭の弟さんや、仮面ライダーキバなどに出演されているイケメン系など、もりだくさん。

そして、小劇場ならではのケレン味をこれでもかというくらいに前面に押し出している。それを支えるのが、舞台美術。写真のように、模型からしてスケールがでかい。何トンかの水が振ってくる仕掛けも圧巻だった。そういえば、劇団のサイトをみていたら、ちょうど初回公演も同じような舞台装置だった。

oogonnnosaru_butai.jpg

最後の殺し合いとか、ストーリー的にはいまひとついただけないところもあるが、大衆演劇の泥臭さも持
ち合わせた内容はわかりやすく、ある層には、かなりハマる人が続出しそうな劇団である。
ラベル:演劇
posted by 4430516 at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月03日

幸せ最高 ありがとうマジで!

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作・演出 本谷有希子/出演 永作博美、近藤公園、前田亜季、吉本菜穂子、広岡由里子、梶原善

パルコカードの審査も通らなかったのに、パルコ劇場でやるよ!」とは、本谷らしい。しかし、ここのところの本谷作品は、ワンパターンだ。いや、本谷独自の精神が破綻しちゃっている女性が、平凡に暮らしている人にとんでもない騒動を巻き起こすという、お家芸は良しとしてみても、どうも、マスに媚びた感がでている。前作、遍路もそうだった。本谷の世界を「わかりやすく」凝縮しようとしているのは、プロデューサーのパルコか?大きくなるというのは、「わかりやすくなる」ということなのだろうが、それが「つまらなくなる」のは考えものだ。

とはいえ、とても、いいキャスティングだった。知らない人もいたので、改めて各出演者をWebサイトで探してみたが、情宣の写真を見ると、舞台での印象とはかなり異なり、とても驚いた。よく観れば、みなさん各劇団やTVドラマで活躍されている方でした。ということで、全体的なレベルが高く、私の好きな吉本美菜穂子の演技もヘンに浮き上がらなくて良かったのかも。永作博美は、びっくりするくらい細すぎ。もっと、太らないと舞台では痛々しい。
ラベル:演劇 本谷有希子
posted by 4430516 at 14:45| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月14日

『めがね』を観る

megane.jpg
映画『めがね』を観る。しょっちゅう映画情報をチェックしているわけではないので、はじめてDVDのジャケットと出演者を見たときは、なんとなく『かもめ食堂』の第2弾的なイメージしかもっていなかったが、エンドスクロールで監督は同じ荻上直子さんだと判明。合点がいった。映画の内容は、あえて論じるのは野暮というものだろう。もしかすると、与論島に飛べば映画をみる必要はないかもしれない。ストーリーは単純で、ただ、のんびりと時が過ぎる。これを地でいける自信がある!と誰にも思わせるところに、制作者のうまさが光る。

気になったのは、フードコーディネーターの飯島奈美さんだ。かもめ食堂といい、この作品といい、日常の食事を旨そうに見せる。それが、フードコーディネーターの仕事といえばそれまでだが、今回は梅干の器が気になった。彼女の料理本も出ているようなので、みてみよう。それと今回は特に音楽が良い。クレジットをみると、金子隆博。調べてみると、BIG HONES BEEのフラッシュ金子?のようでビックリ。早速サントラも買ってみたい。
ラベル:映画 めがね
posted by 4430516 at 02:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月31日

アヒルと鴨のコインロッカー

ahirutokamo.jpg 公式Webサイト
最近、積極的に情報収集しようと思っていないせいか(多分、流行モノの雑誌をしばらく読んでいないからだろう)、DVDでも映画を観る機会が減っている。レンタルショップに行っても、大々的に広告をうっているものには、ほとんど興味がないから、あまり知らないようなものに手を伸ばそうとするが、つまらなかったらどうしよう‥と躊躇していた。週末は、昨年春公開の映画『アヒルと鴨のコインロッカー』を観る。吉川英治文学新人賞の受賞作だったと知り、原作者の伊坂幸太郎さんにも興味がでてきた。

推理小説や深層心理をあらわすドラマという期待でみると、否定的な意見も多いようだが、もてあまし気味の時間のなかで、孤独や期待、将来の不安が混じった青春のワンシーンを上手に切り取ってくれたと思う。カットバックでつくるシナリオの旨さ(このあたりは最近の小説の流行なのか)、メインアクターのほかにも、松田龍平の演技が光っていた。ちょくちょく、このあたりの作品を観たいと思う。
ラベル:映画
posted by 4430516 at 17:02| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月26日

さようなら深浦さん

深浦加奈子さんが昨日お亡くなりになられたそうだ。第三エロチカの看板女優だった頃からのファンで、後輩として大学に入ったときは、すでに彼らはプロとして大きく活躍していた。部室には、彼女がアートシアター新宿(JUKU)前でポージングをしている写真などが残されていたので、何枚かくすねてきた記憶がある。あの写真はどこにいったのだろう。享年48歳(ああ、だいぶ先輩だったんだ‥)。ご冥福をお祈りします。
ラベル:演劇
posted by 4430516 at 23:27| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月26日

ダルマ

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カムカムミニキーナ『ダルマ』
作・演出 : 松村 武
出演:八嶋智人、藤田記子、吉田晋一、松村 武、山崎みちる、佐藤恭子、亀岡孝洋、長谷部洋子、田端玲実、中島栄治郎、元尾裕介、小島啓寿、坊薗初菜、米田弥央、今井克己、山崎樹範
シアターアプル

お小遣い(涙)も底を尽きそうなのに、ふとしたはずみでチケットが手に入ってしまいました。すみません。晩の仕事を一時中断して、観にいってしまいました。すみません。すみません。
でもね、い ま ひ と つ 面 白 く な か っ た。

村松さんと八嶋さんは、さすがに上手い。しかし、村松さんがブログでお書きになられているほど、役者の「不規則な転がりに乗っていく状態」と台本の融合から生まれる世界は、だから何なんだという結論しか生み出さなかった。この芝居で言わんとすることは、村松さんのブログを読んだほうがはるかに伝わるし、刺激にもなる。

曰く『これはひとたび結ばれた「縁」が、どのように転がっていくのか。そういうお話です。「縁」というものを結ぶということは、人の基本的な快感に繋がるんだと思います。そして「縁」というもが人の一生を決める。』

演劇ならではのドラマが生み出させていないのでは?私の感覚からすれば、第三舞台の全盛期だった80年代の演劇を引きずりすぎている。村松さんは、カムカムミニキーナ以外の芝居の本は、しっかり書き込むというようなニュアンスのコメントを載せられていたが、この劇団のメンバーにこそ、しっかり書き込んだものが必要かもしれないと思った。

自分の劇団を持つと、そして維持する価値が見出せてくると、自分の劇団に甘くなるのではないかという思いがよぎる。劇団員を満足させるために、また固定客を満足させるために、本質的に戦わなければならない課題から目を背けてしまってはいないか?―みたいな、批評ぶったことを考えもするが、実際どうだろうか?これは、組織論としても重要な課題ではないかと。

はい、終演後すぐに事務所に戻って仕事を片付けましたよ。すみません。すみません。

posted by 4430516 at 17:33| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月16日

記憶こそが時間

ライナーフォーム.jpgソードフォーム.jpg 
電王DVD、12巻まで見終えた。ようやく全部がつながった(気がする)。わかったようでわからないSFで、主人公の佐藤健以外のキャストは、演技がおぼつかない感じもしたが、この特撮は見ておいて損はない。昨年放送され、平均視聴率は平成ライダーの中でも最低を記録したらしいが、DVDやフィギュアや関連商品などは最高の売上げという現象を引き起こした。ひょっとして、子供より大人、特に女性のオタクたちがはまったのではないか?と見る向きも多い。

見どころ@ 憑依
イマジンというこれまでの仮面ライダーの概念であれば、「怪人」と呼ばれるものが、主人公に憑依することで、主人公が変身するプラットフォームがさらにパワーアップするという、新しい変身の仕方である。しかも、普段の主人公の姿にも5体のイマジンが憑依することができ、さらに憑依するイマジンが全員合体することもできので、主人公は、合計14の顔(※)をもつことになるのだ。これに、イマジンを5体加えれば、相当数のキャラクターが楽しめる。6人のキャラクターをうまく組み合わせてこの世界をつくった作家、演じた佐藤健、複数のスーツアクター、そして声優がうまかった。

見どころA 鉄道
時間の征服をたくらむ陰謀者が、目的を達成するために過去にいる、ある人物を消滅させることが、物語の「動力」である。その陰謀を阻むために、電王はタイムマシンのような列車で、過去に飛ぶことができるのだが、この列車(デンライナー)の登場方法に工夫がされている。また、全体を通して「鉄道」のコンセプトちりばめられており(例えば、変身するときベルトにsuicaのような磁気カードをかざしたり、変身パーツがレールを走って出てきたり、電王の顔や体もレールで出てきたり‥)、徹底的な世界観の統一性が物語に強みを与えている。

見どころB 時間
ここは、ストーリーが論理的に理解できていない私はなんともいえないが、「記憶こそが時間」だというのが大きなテーマになっている。すごく乱暴に言えば、過去をイマジンに壊されると、現在存在しているものも物理的になくなってしまうのだが、誰かの記憶が強ければそれは過去に存在していたことになり、現在も物理的にあり続けるということ。電王のほかに、変身すればするごとに人の記憶から忘れ去られるゼロノスというキャラクターもいて、このあたりも絶対時間と相対時間のような関係性を考えずにはいられないが‥

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そんなわけで私もこんな本を買ったり、フィギュアを買ったりして、終わってしまったことを惜しんでいるひとりである。子供向けとか仮面ライダーとかいうジャンルではなく、特撮ファンがみる電王として続編をぜひお願いしたいところ。詳細は、wikiにファンの方がしっかりまとめてくれているので、そちらが参考になるかと。youtubeには、1話〜4話くらいの本放送がそのまま載せられていたり‥ご関心のある方は、まずそちらを。

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※普段の主人公+(主人公×普段の憑依5体)+(主人公×基本変身フォーム1)+(主人公変身×憑依5体)+(主人公変身×全員憑依1)+(主人公だけの強化変身)
ラベル:電王
posted by 4430516 at 08:02| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月20日

『ムネモパーク』を観る

mnemo01.jpg※写真はWebサイトから
東京国際芸術祭2008年参加作品
『ムネモパーク』
構成・演出:シュテファン・ケーギ  

これまでの演劇的作品の価値観で観ると、面白くない作品かもしれない。しかし、エンターテイメントではない何かがここからは学びだせるような気がしてならなかった。作品の内容については、Webサイトに詳しく書かれているが、実際に舞台で展開される物語もそれ以上でも以下でもない。

鉄道模型好きの4人の高齢者それぞれがつくったモジュールを持ち寄り、全長にして数百メートルのジオラマ(スイスの鉄道風景を再現)を完成させる。これが舞台となる。そのジオラマに、ミニチュアカメラを乗せた機関車を走らせて、みんなでゲームをしたり、インド映画(インド映画の多くはスイス山脈で撮影される)を撮ったりというだけだ。それを延々と1時間半。

意表をつかれた設定だが、ドリフの志村けんや加藤茶が、鉄道模型クラブでコントを繰り広げるというようなものだ(そこまで爆笑はできないが、いわゆる脱力系の笑いはある)。ただ、大きく異なるのは舞台に立っている鉄道模型好きの4人の高齢者(1人女性)が、すべて素人であること。演出のシュテファン・ケーギの発言が、Webサイトに掲載されている。

「僕はほとんどプロの役者と仕事をしない。しばしば演劇のために使われる“役”という言葉が一人一人の社会的役割を表すものであることを、忘れてはならない。」また、彼を論じた文章を見ると、「ケーギは新作の製作にあたり、都市に対する徹底的なリサーチを基に、政治的・社会的な文脈から作品を作り上げる。その過程で出会った一般の人々を、彼は「日常生活のスペシャリストたち」と評し、出演者として起用」するのだそうだ。

なるほど、それがこの舞台の魅力だったのか。鉄道模型が舞台装置としてあって、そこに鉄道模型になんの愛着もない普通の素人を舞台に上げたとしたら‥と想像すれば、容易にわかる。鉄道模型に一生をかけるような人たちだからこそ、この舞台の魅せ方、楽しみ方がよくわかっている。芝居というより、彼らが鉄道模型で遊ぶ姿を、ショーとして完結させたのだろう。

ただ、残念ながら日本人には伝わらないニュアンスが多々あったのだろう。対価に見合うかどうかというと、いまひとつ。今回は特別に息子も連れて行ったが、「鉄道博物館」の模型ショーのほうが面白かったとのこと。そりゃそうだ。この世界は、まだわかるまい。西巣鴨にある元小学校の体育館「にしすがも創造舎」。学校に来た巡回公演を観た頃の気分も味わえる。

mnemo02.jpg※写真はWebサイトから
鉄道模型を運ぶトラック。空輸されてきたそうだが、いろいろ破損もあったらしい。公演終了後は、舞台に行って鉄道模型を間近でみることもできる。

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2008年02月26日

本谷の十八番

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

小説を違和感なく「表象」できているところは、吉田大八さんの監督力にも負うところが大きいのかもしれない。しかし、どちらかといえば、もともとの本谷の作品がビジュアル向きということが最大の要因だろう。キャストも最適人材をそろえた。特に永作博美は、いい意味で期待はずれであり、全体を明るく支えてくれた。これを観てしまうと、前回の劇団、本谷有希子の公演『遍路』は何だったのだろう‥と首を傾げるばかりだ。

ラベル:本谷有希子
posted by 4430516 at 02:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・芝居とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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